関連遺跡の名称 | |
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所在地 | 大野下八幡宮:玉名市岱明町大野下800、大野下八大龍王神社:玉名市岱明町大野下759-1 |
時代 | 江戸時代初期(17世紀)か |
説明 |
米作りに欠かせない水を求めるため、用水施設が整っていない時代、人々は踊って天に雨を願いました。その雨乞い習俗の一つとして、玉名市岱明(たいめい)町大野下には「大野下雨乞い奴(やっこ)踊り」が伝わっています。踊り手は白法被に姿に陣笠を被った江戸時代の参勤交代時の奴のいでたちをしており、手には御幣(ごへい)と「雨降ろう」という言葉にかけた「フロウ豆」を付けた竹を持つのが特徴です。 加藤清正の頃(江戸時代初期)、干拓工事によって岱明町大野下付近には新たに水田ができました。しかし、井手など用水施設が整っていなかったため、干ばつになると数日間神社に泊まり込んで、雨乞いの祈祷をしていたと言われています。これに太鼓や鉦(かね)、踊りが加わり、江戸時代に現在のようなかたちになったを考えられています。踊りの動作には「こぶしで天を突くことで龍神を怒らせて雨を降らせる」「腰を落として足で地を踏み固め豊作を祈る」という意味が込められているとのことです。 戦前は水不足のときのみ不定期で行われていました。しかし、用水施設の普及により水不足に悩まされることがなくなった現在は、大野下八幡宮の祭礼「総ごもり」に組み入れられ、八大龍王神社と大野下八幡宮で、毎年7月の最終日曜日の早朝8時ごろと10時ごろに奉納されます。 |
関連HP等URL | 玉名市公式HP;大野下雨乞い奴踊り |
アクセス | 大野下駅から徒歩7分 |
駐車場 | なし |
見学 | 見学可 |
問合せ先 | 玉名市教育委員会文化課 電話番号:0968-75-1136 メールアドレス:bunka@city.tamana.lg.jp |