玉名市岱明町で伝統の「大野下雨乞い奴踊り」が奉納 NEW
2025年7月31日天に突き上げ、地を固め、雨を呼ぶ。
7月27日(日)熊本県玉名市岱明町で、江戸時代から伝わる雨乞いの儀式「大野下雨乞い奴踊り」が奉納されました。
これは、干ばつに悩まされていた農民が雨を呼ぶとされる8体の龍神に豊作を祈ったことが起源とされています。戦後、ため池や水路などが整備され、農業用水に困ることは少なくなり雨乞いは行われなくなりましたが、地域の伝統文化を継承していくため、昭和41年に保存会を結成し、地域の行事として年1回奉納されています。
保存会の踊り手は、白法被に鉢巻、手甲脚絆にわらじという参勤交代の時の奴姿で、左腰に木刀、右腰にはヒョウタンを下げ、歌や太鼓にあわせ地を踏み、拳を天へ突き上げ、雨乞い踊りを披露しました。
この奴踊りは、市の選択無形民俗文化財となっており、稲作文化との関係も深いことから、「菊池川流域日本遺産」の構成文化財の中の一つにも選ばれています。