晒船着場跡が玉名市指定史跡になりました!

11月24日に、菊池川流域日本遺産の構成文化財となっている『晒船着場跡』が、高瀬船着場跡とあわせ、近世の熊本藩が全国有数の米産地で、菊池川の水運を利用して年貢米を大坂の堂島へと積み出し、藩の財源としていたことの象徴として位置付けられる重要な遺跡であるということで、玉名市の史跡に指定されました。

安政年間に作成された「菊池川全図」の晒周辺には、堤防沿いに上流から津口改小屋、ワク1基、俵ころがし2基、ワク2基が描かれ、また堤防内には俵ころがしに隣接して「晒御米山床」、下流のワク2基付近に「御番所」、「遠見」の施設が描かれています。このうち、俵ころがし2基と下流側のワク2基が残存しています。


晒船着場跡はこれまでの河川管理上、修復されてきた部分もありますが、近世の船着場としての形跡を良く残しており、船着場と俵ころがしが一体となって整備されている状況は、高瀬船着場跡以外では類例をみません。


晒船着場跡